なんちゃって宗教哲学(5) 創作宗教と情報宗教はループする


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「○○主義」という宗教の誕生

 科学をはじめとする諸学問が発展すると、人々は幼い頃から教育された内容を「常識」としてすり込まれ、その内容を絶対視して疑わないようになる。
 すでに述べたように、「絶対」を認めるということは宗教的信仰に通じる。つまり、科学をはじめとする諸学問は教育によって広まれば広まるほど宗教化していく。
 本来、学問とは大きな広がりを持ち、未知のもの、曖昧なものが多く含まれている世界を旅する航海術のようなものだ。常に変化し、修正を繰り返し、結合と分化を続けていく。
 しかし、そうした曖昧さ、不明瞭さは、庶民には「ウケない」。多くの人はもっとシンプルで明解なもの好む。
 そこで、頭のいい人が、ある種の思考をきれいに理論立ててまとめ、分かりやすい学問の一分野として理論構築を試みる。その結果「○○イズム」「○○ロジー」といった理論が発明され、支持されるようになる。
 「○○主義」という理念 、宗教化させるためには、  

「科学」という宗教の誕生

「情報宗教」の社会常識化

科学至上主義や発達した情報社会が生みだした「情報宗教」も同様に、社会常識になる。社会常識になる速度や、その常識の堅固さに関しては、創作宗教よりはるかに上回っている。
社会常識化した情報宗教に疑義を唱えたり、論理的に覆したりすることは非常に難しい。


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