24 SVOCの文


She called the dog.
S   V   O
(彼女はその犬を呼んだ


She called the dog Pochi.
S   V   O   C
(彼女はその犬をポチと呼んだ


郷センセ  じゃあ、SVOCの文を作る練習だよ。基本文例として暗記できるように、短めのにしておいたからね。
しつこいようだけど、ちゃんとノートに書いてみろよ。

1. コーヒーはどうやって飲むのが好き?

2. (1に答えて) いつもブラックで飲むよ。

3. 日本人は魚を生で食べるの?(肉などが「生の」は raw)

4. (3に答えて)もちろん! 寿司とか刺身って知らないの?

5. 常に手をきれいにしておきなさい。

6. ドアを開けっ放しにしたのは誰だ?

7. (6に答えて)ポチだと思う。

8. 彼の死の知らせは私たちを悲しませた。

9. きみのこと、なんて呼べばいい?

10. (9に答えて)シバニャンと呼んでくれ。

11 冬が木々の葉を茶色に変える。

答え

1. コーヒーはどうやって飲むのが好き?
How do you like your coffee?
「飲む」だから drink という動詞を使わなければならないと思うだろうが、こんな風にいえる。
coffee に your がついたことで「自分ならこういうコーヒーが好きだ」というニュアンスが出るわけだ。
直訳っぽく無理矢理日本語にすると、
「あなたは自分のコーヒーをどんな風に好むか?」という構造。
実はこれ、前にもやっている。
How do you like your new house?
(新居の住み心地はどうだい?)

↑これとまったく同じ形。


2. (1に答えて) いつもブラックで飲むよ。
I always drink it black.
I(主語) drink(動詞) it(目的語) black(補語).
という SVOC の文型。
「いつも」は always でもいいし、文末に every time(毎回)なんて入れてもいい。
I have it black every time.(have = drink)

でもまあ、SVOC にしなくても、
I always drink black coffee.
(いつもブラックコーヒーを飲んでるよ)
という SVO の文でもいえるけどね。


3. 日本人は魚を生で食べるの?
Do Japanese eat fish raw?
「コーヒーをブラックで飲む」「ウイスキーをストレートで飲む」とまったく同じ形。


4. (3に答えて)もちろん! 寿司とか刺身って知らないの?
Sure!  Don't you know sushi or sashimi?
「もちろん」は他にも、Of course. とか Why not?(なぜ違うのか=そうに決まっている=もちろんだ)という言い方もある。
「知らないの?」は否定疑問文でいってみた。


5. 常に手をきれいにしておきなさい。
Keep your hands clean anytime.
「keep+目的語+形容詞」で「~を…の状態にしておく」という意味。これはもう丸暗記しておこう。
「常に」は anytime(any time と2語で書いても間違いではない)。
Always keep your hands clean.
とか
You must always keep your hands clean.
などのようにもいえる。


6. ドアを開けっ放しにしたのは誰だ?
Who left the door open?
「leave+目的語+形容詞」で、「~を…の状態に放置する」の意味。
Leave me alone.
(ひとりにしておいてくれ=放っておいてくれ)
と同じ形。
ここでは主語が疑問詞になっているので平叙文の語順になっていることに注意。

似たような表現で、
Don't leave the water running.
(水を出しっぱなしにするな)
なんていうのも覚えておこう。


7. (6に答えて)ポチだと思う。
Pochi did, I think.
「~だと思う」は I think。
think という動詞を使わずとも、
Maybe Pochi did.
などと答えることもできる。maybe は「多分」。


8. 彼の死の知らせは私たちを悲しませた。
The news of his death made us sad.
makeも目的語+補語の形をともなって「~を…にさせる」の意味を表す。
これはものすごくよく使うので、簡単な文例をいっぱい覚えておこう。


9. きみのこと、なんて呼べばいい?
How can I call you?
または、
What shall I call you?
「きみのことをJJと呼ぼう」
なら、
I'll call you JJ.
となる。このSVOC の C の部分を疑問詞にして疑問文を作ると考えればいい。
「どのように」は how だが、この場合、名前だと分かっているから what でもいい。
「~すればいいか」は can I ~? でもいいし、shall I ~? でもいい。
What will I ~? とはあまりいわない。
もともと主語が一人称の場合の will は shall を使っていたので、こういう場合は shall を使う習慣が残っている。


10. (9に答えて)シバニャンと呼んでくれ。
Please call me 'Shibanyan'.
please をつけると「どうぞ~」という感じでていねいなニュアンスが加わる。
You can call me 'Shibanyan.'
とか、
Just call me 'Shibanyan.'
などと答えても、もちろんいい。


11 冬が木々の葉を茶色に変える。
The winter turns the leaves brown.
turn は「回転する/回転させる」という意味の動詞だが、「~を…に変える/変化させる」という意味も表す。
「木々の」は敢えて訳さなくてよい。the leaves of the trees などとすると長くなってしつこいから。
「葉っぱ」は leaf で、複数形は leaves。
昔「フォーリーブス」っていうジャニーズのアイドルグループがいてねえ。一世を風靡したんだけど、凡太は知らないだろうねえ。下手すると、凡太の親の世代でも知らないかもねえ。1968年デビューで10年後に解散したからねえ。
これも、本当は「フォーリーブズ」って発音するべきなんだけどね。


……とまあ、今回出てきた文章はどれもよく使う表現なので、文を丸ごと覚えてしまおう。
SVOC は、日本語にはないような独特の表現が多いから、意識して見ていくと面白いよ。
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