18 be動詞+~ing で進行形


Hanako studies English.
(勉強する)

Hanako is studying English.
(勉強している)

Hanako was studying English.
(勉強していた)

Hanako will be studying English.
(勉強しているだろう)


郷センセ  進行形は簡単だったね。be動詞の文だから、過去進行形はbe動詞を was か were に変えるだけだから簡単。疑問文や否定文を作るルールは、「be動詞の文」と同じだってことを意識しろよ。
くどいようだけど、ちゃんとノートに書いて答えるんだぞ。つづりのミスもチェック!
答えは下にまとめて書いておくよ。

1. そのとき私はちょうど寝るところだった。(「そのとき」= then)

2. NHKが今札幌からマラソンを衛星生中継しているよ。(「生中継する」= broadcast live)

3. 今日はよく働いてるねえ。どういう風のふきまわしだい?

4. ハナコは台所でジャガイモを茹でているところだった。

5. どの局で札幌からのマラソン中継をしているの?

6. そのとき、誰が台所で料理していたの?

7. 明日の今頃はハナコはどのへんをドライブしているだろう。(「明日の今頃」=at this time tomorrow)

8. 札幌は今頃雨が降っているだろう。

9. 札幌は今頃雨が降っているに違いない。(must を使って)


10. 新型コロナウイルスのせいで公園で走っている人は誰もいなかった。

11. 学校中その噂でもちきりだった。(過去の進行形で)

答え

1. そのとき私はちょうど寝るところだった。(「そのとき」= then)
I was going to bed then.
進行形はbe動詞+~ing。be動詞を過去形にすれば過去進行形。「ちょうど」をしっかり言いたければ、
I was just going to bed then.
I was going to bed just then.
Just then I was going to bed.
……など、just を使えば強調できる。


2. NHKが今、札幌からマラソンを衛星生中継しているよ。(「生中継する」= broadcast live)
NHK is broadcasting the marathon race live from Sapporo.
特定のマラソンレースなら the marathon race。なんだか分からないけどマラソンレースを中継しているな……なら a marathon race。
「衛星中継する」という動詞で satellite というのもあるが、今は生中継ならたいてい衛星中継だろうから、わざわざ satellite(衛星)は使わないかな。
で、この live は「生で」という意味の副詞。


3. 今日はよく働いてるねえ。どういう風のふきまわしだい?
You're working hard today. What happened to you?
現在形だと「いつもやっている」という感じなので、今日は特に~、みたいなときはこのように進行形を使うとしっかり意味が伝わる。
「どういう風のふきまわし」は、要するに「何か特別なことがあったのか?」という意味だから、その内容を簡単な英語で言うにはどうすればいいかと考える。
「何があったのか」とストレートにいえば、
What happened? でいいし、
「何かいいことがあったのか?」と考えて、
Did something good happen?
Did something special happen?
などともいえるだろう。
happen は「~が起きる(起こる)」という意味の自動詞。事件や、予測できないことが「起きる」というニュアンス。規則変化。
something(何か)は形容詞を後ろにつける。anyting、nothing も同様に形容詞は後ろにつける。

What happened? (何かあったの?)
Nothing special.(別に。)


4. ハナコは台所でジャガイモを茹でているところだった。
Hanako was boiling potatoes in the kitchen.
普通に過去の進行形で。「茹でる」は boil 。ここでは potatoes を目的語にとっている他動詞だが、「茹だる」「沸騰する」という意味で自動詞(目的語を取らない動詞)としても使う。


5. どの局で札幌からのマラソン中継をしているの?
Which channel is broadcasting the marathon race live from Sapporo?
この文は進行形であるという以上に、「疑問詞が主語の疑問文」であることに注意。普通の文(平叙文)と同じ語順になる。


6. そのとき、誰が台所で料理していたの?
Who was cooking in the kitchen then?
これも疑問詞が主語の文。


7. 明日の今頃はハナコはどのへんをドライブしているだろう。(「明日の今頃」=at this time tomorrow)
Where will Hanako be driving at this time tomorrow?
語順に注意!
「ハナコはドライブしている」なら、現在進行形で、
Hanako is driving.
それを未来の文にするには助動詞 will をつければいいから、
Hanako will be driving.
それを疑問文にすれば、助動詞を主語の前に出せばいいから、
Will Hanako be driving?
そこに「どのへんを」と疑問詞 where をつけてきいているから、
Where will Hanako be driving?
……となる。

しかしまあ、この程度の内容なら、いちいち「未来進行形」などにしなくても、普通の未来の文
Where will Hanako drive at this time tomorrow?
で十分だし、むしろ普通かもしれない。

at this time yesterday は「昨日の今頃」
at that time は「そのとき」「当時」
at the same time は「同時に」

She was cooking supper and was looking after her sister at the same time.
(彼女は夕食作りと妹の世話を同時にしていた。)


8. 札幌は今頃雨が降っているだろう。
It is raining now in Sapporo.
普通に現在進行形で。


9. 札幌は今頃雨が降っているに違いない。(must を使って)
It must be raining in Sapporo now.
助動詞があるので進行形を作るbe動詞は原形の be 。now の位置はin Sapporo の前でもいい。


10. 新型コロナウイルスのせいで公園で走っている人は誰もいなかった。
Nobody was running in the park because of COVID-19.
「誰も~ない」は、no one や nobody で表す。 no one は noone と一語で書くよりも no one と離して書くほうが普通。nobody は離さない。どちらも普通は単数として扱う。
No one knows.(誰も知らない)
No one cares.(誰も気にしない)
⇒「知ったこっちゃない」


11. 学校中その噂でもちきりだった。(過去の進行形で)
All the school were talking about it.
「噂でもちきりだった」をどういうかで悩むだろうが、「それについて話していた」と考えればいい。talk は speak と違って、会話などで気楽に「話す」「談話する」というニュアンス。「噂」は rumor という名詞があるが、rumor という単語を使わずとも、talk about it だけで「噂話」というニュアンスは十分に伝わる。say、speak、talk、tell といった似たような意味の動詞の「ニュアンスの違い」「使い分け」が分かっているかどうかが問われる。日本語の訳語を丸暗記するのではなく、その単語がどのようなシチュエーションでどんな文で使われるのかまで、しっかり見抜く癖をつけること。

「~について」は about ~。
「学校中」は擬人化して all the school とすればいい。「世界中が」なら all the world だ。
面白い表現としては「all the world and his wife」というのもある。wife(妻)は話し好き、噂好きだからね。でも、これはおっさん英語かな。
この school や world は「学校中の人々」「世界中の人々」という意味だから、複数を表す主語として扱う。なのでここでもbe動詞の過去形は were としている。


 前回もいったけど、知らない単語が出てくる都度、 weblio などの辞書サイトで使い方や発音を調べる癖をつけよう。
自分のアカウントを作れば、単語や例文をメモしておくこともできる(無料)。
受け身じゃダメだよ。自分から興味をもってどんどんやっていかないとね。
頑張れや~。
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