郷センセ:
今日も生徒は凡太か。
まずは復習からだ。
前回は「動詞を過去形にすれば過去の文になる」というのをやったね。
「ハナコは昨夜英語をみっちり勉強した」
を英語でなんというかな。

Hanako studied English well last night.
……ですか?
勉強を「みっちり」やるは、well より hard とかのほうがいい。「懸命に」「ハードに」っていう意味の副詞だな。
だから、
Hanako studied English hard last night.
としておこうか。
今日はこれを「~しているところだ」という、今行為が行われている最中である、という状態を表す言い方をやるよ。
「進行形」っていうね。物事が「進行している」という状況を表すんだな。
これは「be動詞+動詞のing形」で表すんだ。
動詞に ing をつける、ってのは、「~すること」っていう名詞の意味にするときにもやるよな。
run ⇒ running (ランニング)は「走ること」。
swim ⇒ swimming (スウィミング)は「泳ぐこと=水泳」。
あれと同じ形だけど、呼び方が違う。
「~すること」っていう「名詞の意味」を作るing形は「動名詞」っていう。動詞を名詞にしたから「動名詞」ってわけだ。
形は同じでも「be動詞+~ing」で「進行形」を作るing形は「現在分詞」っていう。まあ、この言葉は覚えておかないと今後説明が面倒だから覚えような。
で、要するに「be動詞+~ing」という形が「進行形」なんだ。
じゃあ、もうできるよな。
「ハナコは今英語を勉強している」っていうのを進行形でいうと?

Hanako is studying English.
ですか?
そだね~。そういうことだ。簡単だな。
studying のつづりは注意しような。三単現のsをつけるとき「子音字+y」なら、yを i に変えて es をつけたし、過去形にするときもyを i に変えて ed をつけたけど、ing をつけるときはそのままでいい。
で、ここで大切なことは、文の構造上は「進行形の文はbe動詞の文」だってことだ。
だから、疑問文、否定文を作る語順は普通のbe動詞の文と同じ要領だ。
ということは、「彼女は今英語を勉強しているところなの?」って、疑問文にすると?

Is she studying English?
ですね。
そういうこと。
否定文なら、
She is not studying English.だ。
進行形はbe動詞の文だってことが分かっていれば、文の構造で悩むことはないな。
で、今「~しているところだ」は現在の進行形だけど、進行形には過去も未来もある。
過去進行形は「~しているところだった」、未来進行形は「~しているところだろう」ってなるね。
これも、be動詞の文だってことが分かっていれば簡単だね。
過去進行形は be動詞を was か were っていう過去形にすればいいだけだし、
未来進行形は be動詞の前に will という助動詞をつければいい。助動詞があるから当然、動詞は原形の be だな。
つまり、 will be ~ing ってなる。
これは助動詞の will があるから「助動詞の文」だ。だから、助動詞を優先して、
助動詞を主語の前に出せば疑問文だし、助動詞の後に not をつければ否定文だ。
だから、未来進行形の疑問文は、
Will+主語+ be ~ing ……?
だし、否定文は、
主語+will not be ~ing ……. ってことになるね。
まあ、未来進行形なんて、あんまり使うことはないだろうけどね。語順のルールをしっかり理解していれば、そういうトリッキーなものもアッパトッパしないで、サラッとできちゃうってことだよ。
語順、やっぱ大事だね~。

ごーじゅんじセンセの教えですね。
そういうことだ。
じゃあ、今日はここまで。簡単だったな。
結局、助動詞、be動詞と一般動詞、疑問文・否定文の作り方、疑問詞の使い方……といった、最初に学んだことがいちばんやっかいで、その基本を理解してしまえば、あとは単純なことを覚えていく作業、たくさん文例に触れて、英文の雰囲気に慣れていく、ってことなんだろうね。

はい。頑張ります。
今日のポイント:
- 「be動詞+動詞のing形」で「進行形」を作る。
- 進行形の文は「be動詞の文」なので、疑問文、否定文、時制などのルールはすべてbe動詞の文と同じ。
- 進行形を作る動詞の ~ing形 のことを「現在分詞」という。