17 動詞を過去形にすれば過去の文になる


I am hungry.
(腹が減っている)

I was hungry.
(腹が減っていた)
Pochi runs fast.
(ポチは速く走る。)

Pochi ran fast.
(ポチは速く走った。)


郷センセ  今回は、「文型」は何も変わったことはない。今まで学んだルールより新しいことはなかったね。ただ、「動詞を過去形にすれば過去の文になる」というだけの話。
過去形をしっかり覚えればいいだけだから、あっさり出しておくぞ。
くどいようだけど、ちゃんとノートに書いて答えるんだぞ。つづりのミスもチェック!
答えは下にまとめて書いておくよ。

1. 昨日は夕方5時まで授業があった。(we を主語にして)

2. 彼は北海道から東京までクルマを運転して来た。

3. 北海道から飛行機で約2時間だったよ。(動詞 fly を使って)

4. 北海道から飛行機で2時間かかった。(it を主語にして)

5. 昨夜は5時に寝た.

6. 昨日はハナコといい感じのレストランでディナーだったぜ。

7. その部屋はまっ暗で、何も見えなかった。(nothing を使って)

8. その日は秋晴れの上天気だった。(it を主語にして)

9. ハナコは彼らの前で流暢な中国語を話した。(「~の前で」は in front of ~)


10. この橋はかつては100メートルあったんだけど、今は90メートルしかない。

答え

1. 昨日は夕方5時まで授業があった。(we を主語にして)
We had lessons till five in the evening yesterday.
have の過去形は had。


2. 彼は北海道から東京までクルマを運転して来た。
He drove a car from Hokkaido to Tokyo.
車を運転するは drive。過去形は drove という不規則変化動詞。
He came from Hokkaido to Tokyo in his car.
などともいえる。in his car は「自分の車で」という手段を表している。by car でも通じる。


3. 北海道から飛行機で約2時間だったよ。(動詞 fly を使って)
I flew about two hours from Hokkaido.
fly(飛ぶ)は「飛行機で行く」という意味も表せる。「約~」「およそ~」は about ~。「~時間」の時間は hour。「1時間」は an hour または one hour。1以上は複数形にする。
fly を使わなければ、
I was in the air about two hours from Hokkaido.
などともいえる。be in the air が「飛行機に乗る」という意味の熟語。air は airplane(飛行機)のことだな。be動詞の過去形は was か were。


4. 北海道から飛行機で2時間かかった。(it を主語にして)
It took two hours from Hokkaido by air.
「時間がかかる」は it takes ~ という。天気や温度など同様、時間を表す主語は it
「2時間かかる」は It takes two hours.
動詞 take の過去形は took
ここでは「飛行機で」という副詞句 by air を使ってみた。by car と同じで、手段を表す by の後の名詞は普通は冠詞(a / the)がつかない。


5. 昨夜は5時に寝た.
I went to bed at five yesterday evening.
この場合の「寝る」は sleep ではなく、go to bed。go の過去形は went 。
「5時」は at five (o'clock)。


6. 昨日はハナコといい感じのレストランでディナーだったぜ。
I enjoyed a good dinner with Hanako at a nice restaurant yesterday.
enjoy(~を楽しむ)という動詞を使ってみた。この動詞は規則動詞なので enjoyed と ed をつけるだけでよい。
「夕食を取る」は have dinner だから、
Hanako and I had a great dinner ~. などとしてもよい。
dinner は普通は冠詞なしで使うが、「素晴らしいディナー」などと形容詞が着いた場合は a をつける。 ディナーは夜だろうから、last night でももちろんいい。
レストランは「とあるレストラン」ということで a または some をつける。


7. その部屋はまっ暗で、何も見えなかった。(nothing を使って)
The room was all dark and I saw nothing.
「暗い」は dark 。強調する副詞は very や quite などでもいいし、 completely(完全に)など、いろいろ使えそう。
「何も見えない」は nothing が見える、という英語的発想で see nothing でいい。can を使うなら、助動詞を優先させるから can を過去形にして、
I could see nothing. とする。
didn't see nothing や couldn't see nothing としないこと。否定語が2つ出てくるので「何も見えなかったわけではない(=少しは見えた)」と、二重否定になってしまう。


8. その日は秋晴れの上天気だった。(it を主語にして)
It was a very fine autumn day.
「よく晴れた」は、It was (very) fine. でいいが、「秋」を入れたいので、ここでは fine autumn day と、day の前に形容詞を2つ重ねてみた。


9. ハナコは彼らの前で流暢な中国語を話した。
Hanako spoke fluent Chinese in front of them.
言葉や文章が「流暢な」という形容詞は fluent というのがある。知っていなければ簡単に考えて、
Hanako spoke Chinese very well.
などとしておけばよい。
fluent は副詞にすると fluently (流暢に、スラスラと)となるので、
Hanako spoke Chinese fluently.
などとしてもよい。
「~の前に」「~の前で」は in front of ~ という。よく使うので覚えよう。

I stood in front of his house.(俺はやつの家の前に立った。)


10. この橋はかつては100メートルあったんだけど、今は90メートルしかない。
The bridge was one hundred meters long (in the past), but (it) is only ninety meters now.
「かつて~だった」というのは、used to ~ という言い方があるのだが、知らなくても普通に過去形で言っておけば「かつてはそうだった」という過去のことだということは十分に分かる。「昔は」「過去には」という意味で in the past などという言い方もあるが、別になくても通じる。大切なのは、「かつて」のことは過去形で、「今」のことは現在形でいうということ。主語の繰り返しは省略してもよい。
「~しかない」は only がすでに否定の意味を含んでいるので、not は使わない。


 ところで、単語の意味や発音だの動詞の変化形や使い方、いろいろな熟語表現を覚えるのに、俺たちの時代は分厚くて重たい辞書を引くしかなかったけど、今はスマホ一つで簡単に分かるよね。発音までネイティブスピーカー(native speaker = 生まれたときからその言語を話している人)の発音を聞ける。
俺がよく使うのは weblio っていうサイトだ。
例えば、今日出てきた yesterday evening という熟語は、ほんとに使うのかしら、どんな風に使えばいいんだろうと確認したければ、weblioのサイトでこの語句を検索してみればいい。
すると ⇒このページが開くね。
いろんな類例が出てくるから、そこでまた新しい単語を覚えたり、文型を確認したりできる。
発音も確認できる。さらには自分のアカウントを作れば、単語や例文をメモしておくこともできる(無料)。
ほんと、すごい時代になったもんだねえ。
俺たちの時代より100倍くらい便利でお手軽に勉強できるようになったわけだから、あとは自分で積極的に英語の世界に入っていき、知識やセンスを吸収することだな。それはもう、教えられることじゃない。自分で身につけるんだ。
頑張れや~。
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