郷センセ:
今日も生徒は凡太か。前回に続いて今日も過去の文をやるよ。
前回は「助動詞を過去形にすれば過去の文になる」というのをやったね。今日は助動詞がない文を過去の文にする。
これも超簡単で、
動詞を過去形にするだけだ。
最初にいちばんよく使うbe動詞の過去形を覚えようか。
be動詞の現在形は人称や数によって am are is の3つあったけれど、
過去形は was と were の2つだけだ。
am と is は was、are は were になる。
簡単だな。
じゃあ、さっそく、
「ポチはどこにいる?」を英語で言うと?
まあな~。目眩がするかもしれないねえ。いっぺんに覚えようとせず、文例が出てきたときに一つ一つ覚えていくというのでもいいけどな。よく使いそうなやつは、一気に覚えたほうが楽ではあるな。
ただ、覚えるコツってのはあるよ。
よく見ると、似たパターンのがあるだろ。
buy ⇒ bought ⇒ bought(買う)
bring ⇒ brought ⇒ brought(持ってくる)
think ⇒ thought ⇒ thought(思う、考える)
catch ⇒ caught ⇒ caught(捕まえる)
なんかは似ているじゃん。
で、これは、
A - B - B
っていう変化のパターンだね。過去形と過去分詞が同じ。
そういうパターンを見ていくと、
A - A - A
っていう全然形が変わらないのもあって、そういう簡単なやつから覚えるという手もあるね。
A - B - C
って全部変わるやつがいちばんいやらしい。
似たような変化をする動詞をグループ別にまとめたのが
⇒この一覧表だ。
俺ってなんて親切なんだろう。本来これは生徒であるきみたちが自分で考えてまとめるべきなんだよ。その作業をしているときにも覚えるからね。
あとは覚えるだけ。説明不要だな。
さてと、ここで少し救いがある。
すべての動詞が不規則に過去形を作るわけじゃない。多くの動詞は、原形に ed をつけると過去形、過去分詞になるんだ。
「ハナコは一匹の馬を見た」は、
Hanako saw a horse.
だけれど、
「ハナコはその馬を
見つめた」なら、
Hanako watch
ed the horse.
……ってなる。
see という動詞の過去形は saw だけど、watch という動詞の過去形と過去分詞は ed をつければいい。
こういう面倒のない動詞を「
規則(変化)動詞」、see みたいに ed をつけて過去形、過去分詞が作れない動詞を「
不規則(変化)動詞」って呼ぶね。
よく使う動詞ほど不規則変化するんだけど、その他多くの動詞は ed をつけるだけで済む。
だから、ありとあらゆる動詞の変化形を覚える必要はないってことだな。不規則変化動詞だけ覚えればいい。
規則変化動詞は楽だけど、三単現の s をつけるとき、
study ⇒ stud
ies
って、なったみたいに
「子音字+y」で終わる動詞は
y を i に変えて ed をつける。
study ⇒ stud
ied
あと、
stop → stopped
みたいに、「短母音+子音」で終わる動詞は、最後の子音字を重ねて ed をつける。
それと、発音は単に【d】と発音するもの、【t】と発音するもの、【id】と発音するものの3通りある。
【t】と発音するのは、最後が 【p】 【k】【f】【s】【θ】【ʃ】【tʃ】 という「無声音」(喉を使わず、空気が漏れるような音)で終わる語のときだ。
だから、looked も watched も stopped も、最後の ed は【d】じゃなくて【t】の発音だな。
【id】と発音するのは、最後が 【d】【t】 の音で終わる動詞の場合。
started (始まった)
visited (訪れた)
ended (終わった)
……みたいなやつね。
そのへんだけ注意していればいい。
……とまあ、覚えることはいろいろあるけれど、基本のルールはとても簡単だ。
動詞を過去形にすれば過去の文になる、というだけのことだからね。
じゃあ、今日はここまで。後は過去形を覚える作業だな。九九を覚えたときのように、声に出して、かつ書きながら覚えてくださいな。
よく使いそうな不規則変化動詞は、覚えやすいように変化のパターン別に
⇒ここにまとめておいたよ。ほんっと、俺って親切だな。