16 助動詞を過去形にすれば過去の文になる


Pochi can run fast.
(ポチは速く走れる。)

Pochi could run fast last year.
(ポチは去年は速く走れた。)


郷センセ 今回も簡単だな。ルールは単純なんだから、あとは語句を正確に覚えて、文例をたくさん暗記して「慣れる」ことだね。くどいようだけど、ちゃんとノートに書いて答えるんだぞ。つづりのミスもチェック!
答えは下にまとめて書いておくよ。

1. 何の音も聞こえなかった。(助動詞+not を使って)

2. ハナコは昨日ポチを散歩に連れて行かなかったの?

3. このお皿(複数)ちゃんと洗ったの?

4. 昨日は夕方5時まで授業があったのかい?

5. 昨夜は何時に寝たの?

6. 昨日はハナコとどこでランチを食べたの?

7. (6に答えて)昼は食べなかったんだ。いいレストランが見つからなくて。

8. 写真を撮っていただけませんか?(カップルが旅行先で見知らぬ他人に)

9. ここでは日本語を話すべきじゃない。

答え

1. 何の音も聞こえなかった。(助動詞+not を使って)
I could not hear a sound.
「聞こえる」は hear 。これを cannot で否定すれば、
I cannot hear a sound.
これを過去にすればいいから、助動詞 cannot の部分を過去形にする。could not は1語にせず、could not と2語に分けて書く。sound は普通は数えない名詞だが、ここでは not ~ a ~ で、「まったく(少しも)~ない」という強調の否定表現。any を使ってもよい。
I couldn't hear any sound.


2. ハナコは昨日ポチを散歩に連れて行かなかったの?
Didn't Hanako take Pochi for a walk yesterday?
「~を散歩に連れて行く」は、take ~ for a walk という言い方がある。単に「散歩する」は walk だけでもいいが、take a walk という言い方もある。a walk の walk はもちろん「歩き」「散歩」という意味の名詞。ここでは否定の疑問文の形。


3. このお皿(複数)ちゃんと洗ったの?
Did you wash these dishes well?
過去の疑問文。助動詞 do を過去形の did にするだけ。サラっとできるね。


4. 昨日は夕方5時まで授業があったのかい?
Did you have lessons till five o'clock yesterday?
「授業」は lesson で、ここでは複数形にしている。時を表す「~まで」は till または until 。lの数に注意。


5. 昨夜は何時に寝たの?
What time did you go to bed?
「寝る」は sleep といいたいところだが、sleep は「眠る」という持続的な状態を表す「寝る」。この場合は時刻をきかれていて、「床につく」の意味だから go to bed という言い方。go to school と同じで、この bed にも a や the はつかない。


6. 昨日はハナコとどこでランチを食べたの?
Where did you have lunch with Hanako yesterday?
「どこで~」だから where を使った疑問文。疑問文を作る助動詞 do を過去形 did にするだけ。めっちゃ簡単。


7. (6に答えて)昼は食べなかったんだ。いいレストランが見つからなくて。
We didn't have lunch. Because we could not find a good restaurant.
過去の否定文。過去形の助動詞に not をつけるだけ。find は「~を見つける」という他動詞。because という接続詞は、その後の文が「~なので」と理由を表す。


8. 写真を撮っていただけませんか?
Would you take a picture of us?
Would you ~? や Could you ~? はていねいにものごとを依頼する言い方。「写真を撮る」は take a picture 。私たちが写っている写真なら a picture of us とする。


9. ここでは日本語を話すべきじゃない。
You should not speak Japanese here.
should ~ は「~すべき」、shoud not ~ なら「~すべきではない」。must や must not よりも少し弱い言い方。


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