15 疑問詞の練習(2)


Whose hat is this?
(これは誰の帽子?)
It is mine.
(俺のだよ)


郷センセ 今回はやさしいね。「疑問詞+語句」をひとまとまりで扱うってことだけ。むしろ、それが文の主語になっているのかどうかに注意しよう。くどいようだけど、ちゃんとノートに書いて答えるんだぞ。つづりのミスもチェック!
答えは下にまとめて書いておくよ。

1. そのドローン、どのくらいの高さまで飛べるの?

2. (1に答えて)1000mくらいはいけるよ。

3. タマはどのくらいの大きさなの?
(答え方も考えようね)

4. どのくらいの頻度で京都に行ってるの?

5. (4に答えて)月に4、5回かな。

6. これ、誰の靴~?

7. (6に答えて)あ~、それ、俺のだわ~。

8. 赤い車と白い車、どっちが速いの?

9. (8に答えて)白いほうだよ。白いほうが断然速い。

10. 彼女の声はなんて素晴らしいんだ!



答え

1. そのドローン、どのくらいの高さまで飛べるの?
How high can the drone fly?
「どのくらい高い」だから、How high~。その後は疑問文の形。


2. (1に答えて)1000mくらいはいけるよ。
It can fly about one thousand meters high.

3. タマはどのくらいの大きさなの?
How large is Tama?
「大きい」は big という形容詞がよく使われるけれど、体積とか、物体としての大きさは large という形容詞のほうがしっくりくる。動物の大きさなんかも large できくといいね。
答えは、
She is about one and a half meters long.
(大体、長さ1m半くらいだね。)
Long??
(長さって?)
Well, Tama is a snake.
(あ、タマはヘビだよ。)

……みたいになるかな。
長さが~、厚みが~、高さが~、背丈が~、深さが~、幅が~ ……みたいな言い方は、全部単位の後に
long、thick、high、tall、deep、wide ……と、形容詞をつければいい。

The Shinano river is over three hundred kilometers long.
(信濃川は300km以上ある。)
It is one hundred kilometers longer than the Ishikari river.
(石狩川より100km長い。)
The Shinano river is the longest river in Japan.
(信濃川は日本一長い川だ。)

This mail item is five centimeters thick so you cannot send it by Click Post.
(この郵便物は厚さが5cmあるのでクリックポストでは送れない。)
……こないだ、ほんの1、2mmオーバーしてただけで返送してきやがった。はらたつわ~、はらたつのり。

あ、川の名前は the をつけるのが慣例なんだわさ。
これもおかしな話でね、
the Sahara Desert(サハラ砂漠)
the Pacific Ocean(太平洋)
the Amazon River(アマゾン川)
the Sea of Japan(日本海)
the Suez Canal(スエズ運河)

……みたいに、でかい川(河)や海、運河、砂漠には the をつけるくせに、

Mt.Fuji(富士山)
Lake Biwa(琵琶湖)

……と、山や湖にはつけないのが普通なんだよな~。

the White House(ホワイトハウス)
the National Theater(ナショナルシアター)
the Metropolitan Museum(メトロポリタン美術館)
the Sunshine 60(サンシャイン60ビル)

……と、固有の建物名に the をつけるのに、

Tokyo station(東京駅)
Narita airport(成田空港)
Buckingham palace(バッキンガム宮殿)
Nagoya Castle(名古屋城)
Hyde park(ハイドパーク)

……みたいに、駅や空港、お城、公園なんかは the をつけなかったりするんだよな~。
ほわ~~ぃ!?
って叫びたくなるけど、まあ、こういうのも雑学的に、クイズ的知識だと思って楽しむしかないかな。

(まあ、日本語でも、太平洋は「」で大西洋は「」だったりするからなあ……ほわ~ぃ!? じゃぱにーずぴーぽー!! だわな)



4. どのくらいの頻度で京都に行ってるの?
How often do you visit Kyoto?
How many times ~? だと、「何回?」って回数をきいているけれど、How often ~? もよく使う。もう少し漠然と頻度をきくいいかたかな。often は「しばしば、しょっちゅう」という頻度が高いことを表す副詞
visit (~を訪れる)は「他動詞」で、必ず目的語を取る。to とか at などの前置詞はつかない。これは、go自動詞目的語を取らないから、「~に行く」なら目的地である場所を示す名詞の前に前置詞の to が必要になるのとは逆だ。
reach ~(~に着く)と arrive at~(~に到着する)の関係と同じ。
自動詞なのか他動詞なのかをしっかり区別して覚えるためには、visit を「訪れる」と覚えるのではなく、「~を訪れる」というふうに「~を」まで含めて覚えておくといい。
自動詞のほうは、go to ~、arrive at ~ と、to や at という前置詞込みで覚える。


5. (4に答えて)月に4、5回かな。
Four or five times a month.
この「回数+a day/a week/a month」といういいかたを覚えること。「週1回」なら once a week だ。


6. これ、誰の靴~?
Whose are these shoes?
もしくは、
Whose shoes are these?
whose は「誰の~」の他に、「誰のもの」という名詞の働きもする。靴は複数形であることに注意。this ではなく these になる。


7. (6に答えて)あ~、それ、俺のだわ~。
Ah, they are mine.
「それ」は靴だから複数形にして they で受ける。「私の~」は my ~ だが、「私のもの」という名詞は mine。


8. 赤い車と白い車、どっちが速いの?
Which car runs faster, the red one or white one?
主語をきいている文なので、疑問詞の後は普通の文の語順。動詞も三単現に。「クルマ」という名詞を繰り返さないための代名詞は one。


9. (8に答えて)白いほうだよ。白いほうが断然速い。
The white one does. It is much faster than the red one.
runs を繰り返さないために does とした。比較級を強調する(ずっと~、はるかに~)副詞は much 。


10. 彼女の声はなんて素晴らしいんだ!
What a sweet voice she has!
What a 形容詞+名詞 ~! の感嘆文。
How sweet her voice is!
ともいえるけれど、What a sweet voice she has! のほうが英語っぽいかな。
声が「素晴らしい」は wonderful とかより sweet(甘い)などの形容詞のほうがピッタリくる。
beautiful(美しい)、comfortable(心地よい)、graceful(優雅な、うっとりするような)……など、いろいろいえそうだが、もちろん簡単に good でもいい。


謎の女 Hanako

She has blonde hair.
She is one hundred eighty-five centimeters tall.
She is a good cook, but a bad runner.
She loves Pochi and Tama very much.
Pochi is 17 years old, over 80 in human years.
Tama is a snake and she (it) is about one and a half meters long.


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